Nさんは高校を卒業後、大学を4年間通い、周りの友達同様就職がすぐに見つかると思っていたようです。友達は早々に会社からの内定をもらい、のこりの1年間を非常に悠々と過ごしていて、自分もいずれその仲間内を果たすと思ってたと語ります。
「自分の友だち達が就職の内定をもらったというしらせを聞いても、さほど焦りのようなものはありませんでした。いずれ自分もどこかの会社から内定をもらい、就職をするというのを漠然と考えていたのですが、ちょっと甘かったですね」
Nさんは自分の認識の甘さをそう語ります。自分の大学生活に何の不満も持っていないし、求人ということを考えたのはお小遣い稼ぎのアルバイトのみ。そうやって4年間も何も気づかずにやってきたことがもったいなかったと悔やんでいます。
Nさんは大学卒業後、早速ハローワークに通い始めたそうです。ハローワークに通ってまずびっくりしたのは、その年齢層の高さ。ほとんどが野球帽を被ったおじさんたちがたくさんいたことに驚いたそう。
「求人を探しているのはこういった年齢的に就労が難しい年齢層の人たちが多いということは聞いていましたが、これほど年齢層が高いと自分が浮いているようにも思えましたね」
大学卒業してまもなくハローワークにお世話になることが恥ずかしいと思うこともあったNさん。窓口の担当者の方が決まり、本格的な就職活動を開始したそうです。