Bさんは転職後その文房具店においてとても活躍しているようです。最初からフルタイムで働くこともでき、お給料自体もそれほど前職と遜色がない程度にもらうことができているそうです。彼は勤務時間外でも新開発の商品のニュースにアンテナを張っており、新しく入ってくるであろう商品の予備知識を深めようともしています。
「好きなことを仕事にするとこれだけ情熱を注ぐことができるのかと思いました。仕事にかける時間も長いですが、その分時間を大事にするようになりました」
求人を見つけてからのBさんの動きは素早く、すぐに転職の準備を開始しました。その間相談した友人には何度も「好きな仕事をやりつづけよう」と言われていたそうです。
「仕事を見つけるのが難しい世の中ですし、確かに私の前職も現役で内定した企業だったので『もったいない』という言葉もありました。でもどんな仕事も転職する前の仕事と比べてもったいないなんてことはないと思うんですよ。職業に優劣なんてついているとは思えないし、自分のしたい仕事があるんだったらそれが価値なんじゃないかなと思います」
職業によって、アルバイトだからとかパートだからとか、なんとなくそういったことを理由にあげてしまいがちですが、転職する前はそう思っても実際に職場に入ればその中でどう働いていくかを模索することになるので、職業によって転職するのがもったいないということはないのかもしれません。